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2012年前期の活動報告

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ヤマエグループの「住」を担う
アスティークの活動報告と
今後のビジョンについて

2012年上半期を振り返って。

東日本大震災から一年が経ち、復興支援活動も長期的な取り組みへとシフトしつつ、震災の影響と住宅産業に携わる企業として、また社会の一員として全社員がその責務を忘れることなくしっかりと前を向き、より積極的な経済活動を展開していくことを強く意識しながら今期を迎えました。

当社の事業活動としては昨年末より公開中の販売物件と、今期より販売を開始した物件のプロモーションへの注力と並行しながらそこで得られた様々な反響を新たな開発プロジェクトにダイレクトに反映させ、分譲開発事業自体の成長と強化を目指していました。その結果、前年公開した全83棟からなる東京都昭島市の大型分譲プロジェクト「スマイルタウン昭島10期・11期」の完売と期を同じく東京都八王子市に全68棟の分譲プロジェクト「スマイルタウン八王子みなみ野シティ」を今春4月に公開することができ、販売開始からすでにたくさんのお客様から高い評価をいただいております。

大型分譲プロジェクト開発を
通じての手ごたえ。

「スマイルタウン八王子みなみ野シティ」の開発事業は、2012年上半期の中でも特に大きなプロジェクトのひとつとなりました。 「アーバンビレッジ」というコンセプトのもと、UR都市機構によって開発された環境共生都市である八王子みなみ野シティは、さまざまな環境共生とコミュニティ育成の取組みを実施し、都市性と里山とが共存するリゾート性豊かな街として注目を集めています。 全68棟という規模の他に“アスティークが考える豊かな都市開発”の現在形を実現する上で新しいチャレンジとなりました。

住まうご家族が自然と笑顔でつながる「笑顔のおうち」というスマイルタウンのコンセプトはそのままに、この地にふさわしく、時が経つことで街全体の魅力が醸成されていくよう、全区画50坪以上のゆとりを確保した街区デザイン、高水準な建物品質以外にも広々とした庭先と外構デザイン、グリーンベルトや化粧擁壁、タウンセキュリティの強化といった様々な工夫を凝らしました。
また、本プロジェクトはプロダクトはもちろんのこと、プロモーションやお客様へのご案内といった、総合的なコミュニケーションの部分でもこれまでのノウハウや現場からのリアルなフィードバックが活かされていることにも手ごたえを感じています。コミュニケーション活動の必要性は今後一層重要になってくるので、さらなる強化に取り組んでいきます。

株式会社アスティーク 代表取締役 宮谷 祐介

株式会社アスティーク 代表取締役 宮谷 祐介

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UR都市機構によって開発された八王子みなみ野シティに誕生した全68棟の大型分譲プロジェクト。

UR都市機構によって開発された八王子みなみ野シティに誕生した全68棟の大型分譲プロジェクト。「個」としての住宅の完成度と「全体」としての街並みの美しさをアスティークの現在形で体現。
(スマイルタウン八王子みなみ野シティ2012年5月)

新設部署の目的と組織の成長。

社内体制の動きとしてはお客様やパートナー企業様との総合的なコミュニケーション活動の
強化を目的とした「マーケットデザイン室」(現 業務企画室 広報課)を今期より新たに設けました。

住宅産業は人生においてとても重要な要素である「住まいや暮らし」に深く携わる仕事でありながら、従来の分譲ビジネスモデルでは、売主はお客様への物件のご案内を仲介業者様にお任せしてしまうという流れが主流でした。そのため、売り手と買い手の認識や興味、ニーズや知識に大きな距離がありました。私たちの当たり前がお客様にとってはとても不安な要素であったり、お客様のご期待に気付いて差し上げられなかったり…。これではアスティークが目指す「豊かな暮らし」の提供は実現できません。そこで、コミュニケーションに重点を置いた新しいマーケティング展開が必要だと考えました。コミュニケーションの質を高めるためのセクションを設けることで、お客様の些細な不安を取り除いて差し上げたり、お客様の潜在的なニーズを先回りして具体化・提案していくことを目指しています。今後はお客様にもっと寄り添える環境やきっかけを増やし、アスティークの想いやプロダクト・サービスについても興味を持っていただけるよう、双方のよりよい懸け橋として成長することを期待しています。

この活動は社内組織変更にとどまらず、あらゆるスタッフに販売現地でお客様をご案内する機会を意図的に増やすといった行動にもつながっています。直接お客様と接することで得られるリアルなマーケティング成果をもとに、プロダクト・サービスに循環させる仕組みづくりへと発展させていきたいと考えています。何よりもスタッフそれぞれがお客様やパートナー企業様と直接ふれあうことでプロとしての意識が自然と高まり、モデルハウスのちょっとした演出や、プロモーションツールの表現方法を“お客様の目線で”考えられるようになるなど、細かな部分にも確実な成長を実感できているのも大きな成果と捉えています。

今後も現場の企画力はお客様とアスティークをつなぐ非常に重要な要素として捉え、その強化を進めていきます。

販売現地インフォメーションセンターの設営やモデルハウスの演出をはじめ、ご案内パンフレットなどの企画も、お客様との接点になる 重要なコミュニケーション活動の一環です。

販売現地インフォメーションセンターの設営やモデルハウスの演出をはじめ、ご案内パンフレットなどの企画も、お客様との接点になる 重要なコミュニケーション活動の一環です。

「共感とつながり」が求められる社会の中で。

先に述べた大型分譲地開発をはじめとする様々な事業活動を通じ、2012年上半期は我々に求められている企画力や住宅に対するニーズの本質といったいろいろなものがはっきりと見えてきた期間でもありました。

情報自体が価値を持っていた時代はとうに過ぎ去り、今後は「共感とつながり」がますます重要になってきていると感じます。 プロダクトのスペックをどれだけ進化させても、カタログに記載された情報だけではお客様の心には響きません。もっと本質的な「なぜ必要なのか?」という内側から出てくる想いがお客様に伝わり、感性やライフスタイルに納得、共感していただくことで初めてつながりを持てるのだと思います。

価値観の多様化が進み、「本当の豊かさとは何か?」という問いに応えていくことがアスティークの存在意義であり、「笑顔を基準にすべてを創造する」という当社の企業理念に基づき、常に「なぜそれをやるか?」「何を信じているのか?」そして「どのようにお客様の笑顔に貢献できるのか?」を考えながら一つひとつの行動を大切にすることで、より高い住生活価値をお届けできるのだと信じています。

時代の変化に順応した、
今までにない新しい考え方と関わり方の必要性。

この数十年間、日本は経済的に豊かであるとされてきましたが、時代はすでに大きく変わっています。経済状況以外にも、深刻化が進む環境問題、少子高齢化、教育に関する様々な課題、生活における安全や安心へのリスクや認識の変化など、重要度・緊急度ともに高まる中で、日本全体がこれまでとは全く異なる時代に突入しているのです。
私たちは今までの常識にとらわれることなく、今とこれからの時代に適した新しい社会との関わり方を築き、考え方を変えていく必要があります。

アスティークにおいても時代と共に変化・進化し続けていかなくてはなりません。良質で適正価格の住宅を供給することにとどまらず、『笑顔創造企業』として、社会にとってより良い企業を目指し、どのような関わり方で住生活価値の向上と社会的役割を果たせるのかを追及していきます。

具体的なレベルでは、開発現場内により多くの緑や自然と触れられる場と人々がつながるきっかけを提供できる企画の推進や、住宅設備や部材の選定時に環境性能や健康性能における基準を設けるといった細部に至るまでの徹底をアスティークのスタンダードとしていくことなどが挙げられます。

一方、長期的な展望としては、どのようなニーズを持つお客様にも「住宅」という枠にとらわれずお応えできるようになりたいと考えています。例えば小さなお子様がいらっしゃるご家庭や高齢者の方などは住宅以外にも日常の買い物や医療に関連したサービスの提供や開発といったことも考えられると思います。それらを実行するにはクリアしなければならない課題もたくさんありますが、『笑顔創造企業』として根本にある考えや基準は変わらず、住生活価値の提供と社会貢献を目指し、前進し続けていきます。

株式会社アスティーク 代表取締役 宮谷 祐介

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