一つひとつの住まいに想いを込め
街としての魅力も創造する大型分譲開発
立川で最大級の街づくりを担当するにあたって、
最初に感じたのはどんなことでしたか?
薬袋:これまでの住まいの設計とは違い、動線やコミュニティーの形成など、街としての全体のまとまりを意識しなければならないというのが自分にとっての大きな挑戦でした。当然ここまで大きなプロジェクトは初めてだったので、良いものができるかという不安は正直大きかったです。
三代:私は社歴が長いこともあり、これまで50-60戸のほどの大きな現場は経験していました。それが今回は83戸と聞き「もっと大きいのが来たか!」とワクワクしたのを覚えています。
最大級の街づくりプロジェクトだったからこその
難しさや苦労があったかと思います。
薬袋:1棟1棟の住宅の集合体であると同時に、「The SMILE TOWN 立川/幸町」という街としても設計していかなくてはいけない。子育て世帯に使いやすい1棟の住戸の品質を考えると同時に、街として俯瞰しがら考える時間も必要だったことから、その配分や切り替えをするのに苦労しました。
三代:今回は街の中に、ユーロリゾート、ブリティッシュ、ジャパニーズモダン、アメリカンという4つの街区を形成することがテーマとなっていました。これほど大きなプロジェクトですから、施工を担当する協力会社の数も大きくなります。業者によりそれぞれのテイストで違いが出てしまわないよう、全体の作業を監督しながら品質の維持には注意を払いました。
五十嵐:造成前の現場の切り開きは営業が自分たちで行いました。土地の広さを改めて実感しながら、草木が鬱蒼とした現場を真夏に汗だくになって造成していく作業が、大変だったこととしては印象に残っています。
そんな苦労の中でも、
楽しさややりがいもあったと思います。
三代:実際に施工の現場にいる立場としては、特徴のある4つの街区は作っていて飽きなかった(笑)。とても楽しかったです。
薬袋:設計側としては、この4つのデザインはアスティークがこれまで作ってきた住まいの集大成だと感じ、それが受け入れられるのかというプレッシャーの方が大きかったです。住まわれる方の笑顔を想像しながら、プロジェクトメンバー以外の家族や友人にもたくさんヒアリングして、一つひとつ丁寧にアイデアを形にしていきました。もちろんその苦労があったからこそ、多くの子育て世帯に喜んでもらえる住まいと、家族同士がつながる一つの街ができたことによる達成感は大きかったのだと思います。
五十嵐:街区内の動線ができた時点で凄いと感じていましたが、全体が完成した時の圧倒的な迫力は、今でも忘れることができません。すでに業界内でも話題になっていましたので、この物件を販売する企画会議も楽しみながらできました。
この超大型プロジェクトを達成できたことを、
今後の仕事にどう活かしたいですか。
薬袋:1つの現場でこれだけの多くの住戸を設計できたことの自信は、やはり大きかったです。ここでの経験を活かして、住む人がずっと永く安心して暮らせる家づくり、街づくりを手掛けていきたいと思っています。
三代:前半は一人で担当していたのですが、後半からは新人にも担当物件を割り振り、初歩的な施工や細かな納まり、統一感の指示管理をさせながら進めていきました。建築業界は日々進化し、新たなニーズや工法に合わせて私たちも成長していかなくてはなりません。そういう意味で今回のプロジェクトは、私だけでなく、会社としても貴重な経験を積むことができた場だったと思います。
五十嵐:用地仕入れ担当としては、「The SMILE TOWN
立川/幸町」以上に巨大なプロジェクトを展開できる土地を、いつかは自分で持ってきたいなという目標ができました(笑)。今回はお手伝い的な立場でしたが、次は自分が大きな仕事をしたいと思っています。